庭のほつれ

2014.12


幼少期、自分の庭であると思い込んでいた畑は、ある日を境に所有者が変わり、立ち入ることを禁じられてしまった。20年近く遠ざかっていたその土地に、毎月27日の早朝、カメラと共に訪れ、誰にもみつからないよう気をつけながら歩いた。畑のキャベツが育ち切って侵入することがためらわれるまでの4ヶ月間の記録と、「庭」にまつわるオブジェクトによる作品。

あの日突然閉ざされた感覚、当時の身体性を呼び戻すことを試みている。